吉田 晴彦Haruhiko Yoshida

准教授 | 博士(工学)

[mail] yoshida@eng.u-hyogo.ac.jp

電気電子情報工学科 電気工学コース
電気物性工学専攻 電子物性研究グループ

電子物性は物質の性質を明らかにする上で基礎となる学問で、半導体や半導体デバイスの表面・界面の性質およびその評価技術の開発、半導体技術を発展・応用させた半導体デバイスの高性能化および発電デバイスの開発に関する研究を行っています。講義では、補助資料の配布や講義中の演習等により理解度の向上を目指しています。

太陽光を効率よく取り込める太陽電池表面のナノ構造加工

学べる内容・身に付くスキル

太陽電池表面のナノ加工技術をはじめとする製造技術、走査型電子顕微鏡や原子間力顕微鏡による表面形状観測技術、太陽電池表面での太陽光の反射率等の光学評価技術を学べます。

太陽電池表面は平坦面では30%以上の太陽光が反射するため、反射抑制のための表面加工が施されています。本研究では一般的に施されている加工技術よりも微細なナノメートル表面加工技術について研究しています。さらに反射抑制だけでなく電気を効率よく取り出すために最適な表面ナノ形状の実現を目指しています。

太陽電池用多機能保護膜の開発

学べる内容・身に付くスキル

薄膜作製技術をはじめとする半導体デバイスの製造技術、光電子分光法などによる電子状態解析や元素成分分析、基本的な電気特性測定技術を学べます。

一般的に太陽電池表面には保護絶縁膜があります。本研究では太陽光の反射を抑制し、効率よく電気を通す金属酸化物の研究をしています。通常の保護膜では電気を取り出すための電極を保護膜の一部を取り除いて太陽電池に接触させていますが、この研究の多機能保護膜は加工せずに電気を取り出すことができ低コスト化につながります。