学部では、電気回路の過渡応答や半導体デバイスの基礎についての授業を担当しています。講義では、単に定式化された内容を覚えるのではなく、科学史(なぜそのような分野が生まれたのかや今日までどのような経路で発展してきたのか)についての説明を通して、分野に精通した理解が得られる指導を心がけています。
研究は、生体の原理に学んだ制御システムの開発と遷移金属酸化物とシリコンの融合電子デバイスの開発という2つのテーマに取り組んでいます。これらは全く異なった内容のように感じられるかもしれませんが、両方の研究では生体または物質の構造とその構造が有する物性を考える必要があります。これが研究グループ名の由来となっています。
生体の筋肉を真似たロボットの制作などを通じて3DCADによる部品設計やと3Dプリンタによる部品作製などを学べます。
ロボットなどを柔軟かつ頑強に、それでいて省エネルギーに動作させる制御原理の研究を行なっています。
筋肉などの生体器官を真似たハードウェアを制作した上で、それを動作させるための最適な原理を生体の動作原理から学ぶことで研究を進めています。
この研究は、今の機械やロボットをより正確により高速に動作させることを目的にしているわけではありません。生体の制御原理の本質を解き明かし、その結果として導き出されたものが省エネルギー性能、柔軟性、頑強性、自律性に富んでいるものになることを確かめるための研究です。
技術者として大変役に立つ薄膜作製技術、X線回折や光電子分光による構造物性解析技術、電子状態解析、基本的な電気特性測定技術を学べます。
金属酸化物を組み合わせることで、これまでできなかったことができるようになるけったいなシリコン電子デバイスの開発を行なっています。 遷移金属酸化物や二元系金属酸化物を組み合わせることで、電子相関の性質を利用したりより製造コストが削減できたりするシリコン電子デバイスの開発を目指しています。シリコン以外の材料を取り入れることで、省電力化、高機能化、高性能化、製造プロセスの簡略化、省資源化が期待されています。