日浦 慎作Shinsaku Hiura

教授|博士(工学)

[mail] hiura@eng.u-hyogo.ac.jp

電気電子情報工学科 電子情報工学コース
電子情報工学専攻 視覚メディア工学研究グループ

講義では、計算機のプログラミングやソフトウェアの仕組みなどを主に担当しています。情報科学・情報工学分野は、数学や理科などに比べて小中高校で学んできた期間が短いので、勉強の仕方がわからない学生も多く、また個人差が大きいようです。それらに気をつけ、落ちこぼれを防ぎつつ、高度な内容を期待する学生も満足できるような講義になるよう心がけています。

未来のカメラを作るコンピュテーショナルフォトグラフィ技術

学べる内容・身に付くスキル

スマートフォンやデジタルカメラに搭載されているレンズや画像センサ、それにより得られた画像をコンピュータで処理する技術を学ぶことができ、魅力的な写真を生み出す未来のカメラや、自動運転のための前方監視カメラなど、安全で便利な社会を実現する「機械の目」を実現するための知識やスキルを身につけられます。

コンピュテーショナルフォトグラフィは、次世代のカメラを探求する研究分野です。この技術では、コンピュータで画像処理を行うことを前提にカメラ全体の設計を見直すことで、写真を撮った後でもピントの合わせ直しができたり、画像のブレやボケを取り除くことができるような次世代のカメラを実現できます。上の写真は、当研究室で開発した、光の乱反射を取り除くことができる装置です。

魅力的なものづくりに欠かせない質感工学

学べる内容・身に付くスキル

布や皮革など、複雑な反射特性を持つがゆえに魅力を持つ素材の見え方を余すことなく記録し、コンピュータグラフィックス技術により再現する方法を学ぶことが出来ます。

質感工学は、複雑な質感をもつ物体の見た目を計測・記録・比較・再現する技術です。自動車の内外装や衣服など、見た目そのものに大きな価値のある物体の質感を比べたり品質を管理したりすることができ、繊細で付加価値の高い日本のものづくりをさらに発展させるために注目が高まっている研究分野です。ものづくりの他にも、映画やゲームなどコンピュータグラフィックスが利用される分野全般で役立つ技術です。