河合 正Tadashi Kawai

准教授|博士(工学)

[mail] kawai@eng.u-hyogo.ac.jp

電気電子情報工学科 電子情報工学コース
電子情報工学専攻 光・波動工学研究グループ

講義では,基礎的事項の重要性を理解させつつ,工学分野の技術者(エンジニア)としての基礎力と応用力が身につくよう心がけている.また,関連する講義とのつながりについても理解できるようにしている.
研究では,幅広い分野で応用される光・電磁波の高精度なデバイス・素子の開発に加えて,マイクロ波エネルギー応用のシステムも検討している.

ICTイノベーションのための高周波回路技術とその応用

学べる内容・身に付くスキル

IoT,5Gなどに対応した各種デバイス・素子の解析・設計を行うことができると共に,自ら設計した試作素子・デバイスの測定技術も身につけることができる.

IoT,5G,更にはBeyond 5G,6Gと幅広い利用周波数に適応した高性能なデバイス・素子の開発を目指しています.幅広い周波数に対応するため,種々の回路構成(集中定数素子,分布定数回路,導波管回路など)を取り扱っています.既存の回路では実現できない高性能な特性を有する回路の実現を目的とした研究です.デバイス・素子の設計には,回路論的な取り扱いに加えて,回路/電磁界シミュレータによる解析ならびに試作とその回路測定までの一連の過程を全て行うようにしています.

マイクロ波誘電加熱を利用した加熱/乾燥システムの開発

学べる内容・身に付くスキル

大電力システムに適応できる導波管回路の設計技術と計測技術を習得できると共に,システム設計も行うことができます.

ワイヤレス情報通信分野のみならず化学分野やエネルギー応用にも用いられるマイクロ波を利用した加熱/乾燥/殺菌などのシステム開発を目指します.マイクロ波誘電加熱を用いたマイクロ波フライヤーにおいては,通常のガス火,電気式に比べて油が劣化しにくいシステムが可能となることを実験的に確認します.更に,マイクロ波加熱の発振器として電子レンジにも用いられているマグネトロン発振器の固体(半導体)デバイス化についても検討します.