礒川 悌次郎Teijirou Isokawa

准教授|博士(工学)

[mail] isokawa@eng.u-hyogo.ac.jp

電気電子情報工学科 電子情報工学コース
電子情報工学専攻 知能数理計算科学研究グループ

人間をはじめとする生物が持っている知能というものを人工的に構成することを目指した分野がいわゆる「人工知能」や「計算知能」と呼ばれる研究分野です.
本研究グループでは,計算知能に関する新しい計算手法の開発とその知見を生かした実問題への応用を行っております.

超複素数と量子情報処理に基づく深層学習手法の開発

学べる内容・身に付くスキル

研究を通じて現在の計算知能(人工知能)技術の中心となるニューラルネットワークや進化計算などの手法を学ぶことができます.

量子力学に基づく情報処理を導入した深層学習手法を開発しています.量子情報処理と超複素数の一つである四元数に基づくニューラルネットワークの構築およびその学習手法について研究を展開しています.現在の深層学習では数多くのパラメータを学習により設定する必要がありますが,この学習手法を用いることによってより効率的に行うことができることを目指しております.これにより,IoT(Internet of Things)機器に組み込むことができる深層学習が実現可能であると考えております.

バイオロギング画像の画像解析システムの開発

学べる内容・身に付くスキル

研究開発を通して人工知能技術を用いた画像認識や画像解析などの技術を学ぶことができます.

オオミズナギドリやアオウミガメなどの生物に取り付けられたカメラから得られた動画像からいつ・何が映っているのかを自動検出するとともに,対象生物がどのような行動を行っていたのかということを解析するシステムを開発しています.バイオロギングという研究分野は生物に取り付けられたセンサ情報からその生物の行動や生物の周囲の環境を測定することを目的にしています.このような情報は生物行動の解明のみならず我々が観測できないような場所の情報を得ることができ,地球環境の把握や気象予測などへの応用も期待されています.