岸 肇Hajime Kishi

教授|博士(工学)

[mail] kishi@eng.u-hyogo.ac.jp

応用化学工学科 化学工学コース
化学工学専攻 高分子材料工学研究グループ

高分子は衣服、住居、医療、機械、電子材料など多方面で活用される材料で今後ますます発展し社会貢献するでしょう。その高性能化・高機能化に繋がる教育・研究を行っています。高分子合成からブレンド,繊維強化等の複合化まで幅広く研究し、環境適合性の高い接着剤、複合材料、機能材料としての応用展開を目指しています。

自己組織化機構を活用した強靭な高分子系複合材料

学べる内容・身に付くスキル

粗大分離しやすい複数の高分子をナノ~ミクロンサイズに規則正しく混合できる理論が学べます。ここで学べば自分で新しい機能材料を創る技術が身に付きます。また、タフな材料をどうすれば作製できるのか、そのメカニズムが学べます。

軽量でありながらタフで変形しにくく耐熱性もある高分子系複合材料を目指す研究です。本来混ざりにくい複数の高分子材料をナノ~ミクロンサイズに規則正しく(自己組織的に)混合することで、こうした物性発現が可能になります。飛行機、自動車、鉄道車輛といった高速輸送体の省エネルギー、CO2排出削減に役立つ技術として社会に貢献する研究です。

自己組織化機構を活用した導電性/熱伝導性高分子系複合材料

学べる内容・身に付くスキル

テーマⅠ記載の”複数高分子をナノ~ミクロンサイズに規則正しく混合する技術”が学べるだけでなく、さらにフィラー系複合材料ならではの物性発現機構を学べます。

本来混ざりにくい複数の高分子材料をナノ~ミクロンサイズに規則正しく(自己組織的に)混合する技術をベースにして、金属フィラーや無機フィラーを高分子中に配列させる機構を探求する研究です。主に電子材料やその接着剤の開発に繋がる研究です。 高機能化、製造プロセスの簡略化、省資源化が期待されます。