飯村 健次Kenji Iimura

准教授|博士(工学)

[mail] iimura@eng.u-hyogo.ac.jp

応用化学工学科 化学工学コース
化学工学専攻 移動現象研究グループ

講義では、化学反応による生産を数理的にモデリングし設計する反応工学や「粉」について学ぶ粉粒体工学を教えています。ものづくりの効率化を図る、より機能の高いものを作る、それが化学工学です。私は化学工学の中でも主に非常に小さな粒である微粒子をいかに作るか、どう使うかについて研究しています。

磁性超微粒子による水の過冷却促進

学べる内容・身に付くスキル

粒子を作りそれを自在に動かすこと、それにより水の凍結をコントロールするという化学に立脚した物理現象を学べます。

水が凍結する温度を自在にコントロールする技術を開発する研究を行なっています。 小さな磁石の微粒子を水に入れ動かし続けることで水は凍りにくくなり、そして一気に凍ります。このように一気に凍って出来た氷は小さく密度が高くなります。食品の冷凍で劣化が起こってしまうのは主に大きく成長した氷のためで小さい氷を作ることができれば解凍しても元の新鮮さを保持することが可能になるかも知れません。

ナノバブルを使って結晶を制御

学べる内容・身に付くスキル

ナノバブルという極小の泡の持つ性質について学び、それを如何に工学的に役立てるか、またその原理について学べます。

極微小の泡であるナノバブル、魅力に溢れています。ただ、何に対して有効で何故有効なのか分かっていない部分が多いです。この研究は、ナノバブルを工業的に有効に応用するための基礎的な研究として、ナノバブルを介在させて塩を作ることを行っています。大きさや形などが実際に変わりますが、何故そうなるのか?についてははっきりとは分かっておらず、これを明らかにすることで自在に大きさや形をコントロールすることが出来るかもしれません。