田口 翔悟Shogo Taguchi

助教|博士(工学)

[mail] taguchis@eng.u-hyogo.ac.jp

応用化学工学科 化学工学コース
化学工学専攻 環境化学プロセス研究グループ

講義では主に演習・実習を担当しており、理工学系の学生にとって必要な技術を身につけるお手伝いをしています。水中に分散する油(ソフトマター)の研究をしています。「物理化学」、「化学工学」に基づく「ソフトマター工学」によって油の特徴を理解し、膜材料の設計・開発に取り組んでいます。

両親媒性分子の自己組織化と形態制御による機能性膜材料の開発

学べる内容・身に付くスキル

物理化学と化学工学を基にしたソフトマター工学をとおして、リポソームや脂質ナノ粒子などの分子集合体の集合構造(分散・集合)ハンドリング、機能化技術を身に付けられます。これらは環境・医工学分野での活躍が期待できます。

我々の身の回りには生体から着想を得た機能性材料が多く存在します。これらに共通するポイントは分子の集積化によってそれらの機能を発現しているところです。本研究では、分子集合体の水溶液中での集合構造制御技術を使って機能性材料をつくります。特に、バイセルという不安定な分子集合体を利用することで新規な機能性材料の創製とその作製プロセスを効率化します。バイセルの分散・凝集特性に基づき、バイセルを前駆体とした機能性膜材料の連続作製にも取り組み、薬物輸送担体やバイオセンシング材料として使用できる材料の作製にも研究を展開しています。