小西 康夫Yasuo Konishi

教授|博士(工学)

[mail] konishi@eng.u-hyogo.ac.jp

機械・材料工学科 機械工学コース
機械工学専攻 知能計測制御工学グループ

講義では、単に数学的な理解だけではなく、理論を実際に応用する際のギャップについて理解するよう心がけています。研究では、創造性を涵養するために、細かな失敗は気にせず学生の自由や自主性を重んじており、研究分野も多義にわたっています。

制御理論の工学的応用

学べる内容・身に付くスキル

制御理論を実際に応用するためには、その理論の理解だけでなく、センサーの取り扱いやコンピュータへの実装が必要です。このため理論の理解だけでなく、プログラミング技術も学べます。

工業製品の付加価値を上げる制御技術について研究しています。一般的に制御技術と言われれば、ロボットなどの自動機械を想像するでしょう。しかし実際には、冷蔵庫、エアコン、エレベータ、ハードディスク、自動車など、身近にあるほぼ全ての産業製品に応用されています。このため応用範囲が極めて広いことから、具体性に欠ける欠点がありますが、研究し甲斐がある分野と言えるでしょう。

知能と最適化プロセス

学べる内容・身に付くスキル

機械に知能があるような振る舞いをさせるには、目的関数の最適化を図るのが一つの方法です。これを実現するには、最適化理論の理解と実際のプログラミング技術の理解が必要になります。

機械の知能を持たせる一つの手法である最適化について研究しています。知能を工学的にどう定義するかで、アプローチは異なりますが、ここでは、最適化により機械が知能化できるものと考えています。例えば、最近の将棋ソフトは、人間を超えていますが、簡単に言えば、最もよい次の一手を、ソフトが見つけていると言えます。これは、明らかに最適化された答えを出していると言えるでしょう。沢山あるものの中から、一つを選ぶことは、人間にとっては簡単ですが、機械にそれを行わせようとすると、必ず最適化プロセスが必要になるのです。