近藤 瑞穂Mizuho Kondou

准教授|博士(工学)

[mail] mizuho-k@eng.u-hyogo.ac.jp

応用化学工学科 応用化学コース
応用化学専攻 高分子化学研究グループ

高分子材料の材料の性質を物理化学的な側面から解説する。加えて多くの材料の代替品としての「これまで」の高分子だけではなく,それらの材料の性質を超え始めた「これから」の高分子についても解説し,研究につなげていく。

光で性状変化する液晶性プラスチック

学べる内容・身に付くスキル

目的にあった分子を設計し,求められた性能にアプローチするだけでなく,得られた材料をどう使うか,どのような展開が見込まれるか,そのためにはどのような性質がさらに分かれば良いかなど,分子の機能に多角的にアプローチしていきます。

光によって接着性や硬さ,形状などを変化するプラスチック材料の研究を行なっています。光を用いることで対象に接触することなく性質をコントロールできるため,真空下や極小空間での活躍が期待できます。
また,液晶を組み合わせることにより,感度や出力が向上するほか,これまでの材料には見られない応答が期待できます。

摩擦に応答する材料

学べる内容・身に付くスキル

分子の電子状態や分子間相互作用を考えて色素分子の構造を設計する。また,材料の機能を発現させる要素を抽出し,合成手順を組み立てていく。

この色素は色や発光色がこすることによって可逆的に変化する性質を示します。
摩擦という,人間が直接与えることができるスケールの大きな刺激を分子レベルの性質に直接反映できる興味深い現象です。現在は他の刺激応答と組み合わせることによりさらなる機能の開拓を目指しています。