高田 忠雄Tadao Takada

准教授 |博士(工学)

[mail] takada@eng.u-hyogo.ac.jp

応用化学工学科 応用化学コース
応用化学専攻 生体機能化学研究グループ

講義は、具体的な応用例や事例研究に触れてもらい、日常生活で遭遇する様々な化学物質の性質や周囲で起こる現象の化学的原理を理解できるようになることを目指しています。
研究は、核酸(DNA, RNA)の構造と機能に焦点を当て、化学合成技術に基づく化学修飾を通じた人工核酸の開発とその医療応用を目指しています。

光に応答する人工核酸を用いたバイオセンサー

学べる内容・身に付くスキル

人工核酸の合成・設計を通じて、有機合成化学による分子合成や生化学実験技術を学ぶこと、コンピュータを用いた分子シミュレーションの知識を深めることができます。

光エネルギーを電流に変換する人工核酸を開発し、これを用いて微量生体分子を高感度で検出するバイオセンサー開発に取り組んでいます。
光を吸収して電気信号に変換する能力を持つ化学修飾された人工核酸を作製し、特定の化学物質や生体分子の存在下で光を照射したときの電流が変化するシステムを開発しています。
この研究は、ごく微量の生体分子を体液から検出する能力を持ち、病気の早期診断や感染の有無を検出するための小型センサーの開発に大きく寄与することが期待されます。

金ナノ粒子を包接するDNAヒドロゲル

学べる内容・身に付くスキル

有機合成技術の習得、分光装置を用いた化学反応分析や顕微鏡技術を学ぶことができます。

金ナノ粒子を内包する人工DNAヒドロゲルを作製し、バイオマテリアルとしての応用に関する研究を行っています。
DNAの自己組織化を利用し、金ナノ粒子の光熱変換や電磁場増強の特性を活用することで、物質変換や物質放出の機能を持つバイオマテリアルを作製しています。
この金ナノ粒子を用いたヒドロゲルは、生体適合性が高く、外部刺激に応じたドラッグ活性化やドラッグデリバリーシステムへの応用が期待されています。