村松 康司Yasuji Muramatsu

教授|博士(理学)

[mail] murama@eng.u-hyogo.ac.jp

応用化学工学科 応用化学コース
応用化学専攻 物質計測化学研究グループ

”分析化学”と”量子化学”の講義を主に担当します。テキストには頻繁に数式がでてきますが,その式のもつ化学・物理的意味の理解を重視します。分析化学は物質科学,生命科学さらには地球・宇宙にまで関わる総合科学で,その基本は”物質を計測する”ことです。これが当研究グループ名”物質計測化学”の由来です。

放射光軟X線分光計測技術の開拓と分析応用研究;軟X線分光計測

学べる内容・身に付くスキル

現代の材料開発に不可欠な原子・分子・電子レベルでの材料分析化学を学びます。具体的には,シンクロトロン放射光を利用した軟X線分光計測技術と,これを用いた軟X線分光分析技術を習得します(実験)。

”放射光軟X線分光”を基盤として,分光計測技術開発,物性基礎研究,分析応用研究の三本柱で研究を進めています。本学の放射光施設NewSUBARUやローレンスバークリ国立研究所(米国)の放射光施設Advanced Light Source (ALS)において新たな軟X線分光計測技術を開拓し,新しい分析技術を開発します。この先端分析技術から材料の新知見を導き出し,物性基礎研究を展開します。さらに,分析応用研究への展開から,実材料に適用できる分析技術を生み出します。

放射光軟X線分光計測技術の開拓と分析応用研究;理論解析

学べる内容・身に付くスキル

現代の材料開発に不可欠な原子・分子・電子レベルでの材料分析化学を学びます。具体的には,コンピュータを用いた量子化学計算による軟X線分光データの理論解析技術を習得します(理論)。

放射光軟X線分光で得られる実験データ(軟X線スペクトル)は対象材料の情報を原子・分子・電子レベルで豊富に含んでいます。この情報から,コンピュータを用いた量子化学計算(分子軌道計算,密度汎関数理論計算,分子動力学計算)を駆使して材料の素性を解き明かします。具体的には,化学結合を形成する電子軌道と電子状態,分子の局所構造,分子間相互作用など,量子化学の観点から材料を理解します。