橋本 智Satoshi Hashimoto

准教授|博士(理学)

[mail] hashi@lasti.u-hyogo.ac.jp

機械材料工学科 材料工学コース
材料・放射光工学専攻 ビーム物理学グループ

講義では、学生が幅広い視野や知見を持ち、学んだことを将来活かせるために基本や本質の理解が深まるように指導を心がけています。研究では電子ビームを光速の99.9999%まで加速する巨大装置である電子加速器そのものを研究対象とした「加速器科学」、生成される相対論的な「電子ビームの物理」を扱います。電子やイオンを高エネルギーに加速する荷電粒子加速器は放射光の発生だけでなく医療や工学など身近な所でも使用されています

国内大学最大の相対論的電子ビーム加速器の高度化と新光源開発

学べる内容・身に付くスキル

幅広い工学技術(高周波、制御、計測、真空、電磁石等)、荷電粒子ビーム、加速器科学、シミュレーション、機械学習、プログラミング(C、Python等)他

我々のグループは国内大学では最大の放射光発生装置であるニュースバル電子蓄積リング、専用の電子線型加速器、自由電子レーザーなどの挿入光源を対象に「巨大装置のサイエンス」を研究しています。主な研究課題は、(1)自由電子レーザーによる世界初の超短パルス放射光発生、(2)アイソクロナス電子リングの理論及び実験研究、(3)ビームモニター開発、(4)機械学習による加速器制御の高度化、など。学生は多岐にわたるテーマから自分の好きな研究を行うことができます。

世界有数のレーザーコンプトン散乱(LCS)ガンマ線の光源開発とその利用研究

学べる内容・身に付くスキル

他大学ではできないLCSガンマ線ビーム生成、放射線科学、高周波計測、レーザー技術、加速器工学、機器制御技術、数値計算・機械学習(Python)、プログラミング(C, Fortran, LabVIEWなど)

ニュースバル・ビームラインBL01はエネルギー可変・準単色・高指向性・偏光性の優れた特徴を持つLCSガンマ線ビームを生成できる世界でも数少ない施設です。レーザー光子はほぼ光速の電子ビームとの衝突により高エネルギー光子として反跳されます。我々はガンマ線光源の高度化・性能向上など光源開発に加えて、国内外の研究者と共に原子核物理、非破壊検査技術、検出器開発など最先端のガンマ線利用研究を行っています。