鳥塚 史郎Shirou Torizuka

教授|博士(工学)

[mail] torizuka@eng.u-hyogo.ac.jp

機械・材料工学科 機械工学コース
材料・放射光工学専攻 材料強度学研究グループ

講義では,材料強度学を教えています.材料は社会の基盤を支えます.その材料を強度学としてお教えします.安心安全を実現するための学問です.
研究では,先進金属材料の開発を行っています.自動車用高強度材料,耐低温高圧水素用材料,ジェットエンジン用耐熱材料などです.

先進金属材料開発による水素社会の実現

学べる内容・身に付くスキル

水素脆性現象を通じての金属の強度や破壊に対し,深い理解ができるようになります.材料創製やSpring-8を利用した高度X線実験技術や低温・高圧水素引張試験技術が身に付きます.

金属材料は数ppmの水素が侵入しただけで破壊する場合があり,これを水素脆性と言いますが,この抜本的解決に挑んでいます.小型中空高圧水素引張試験法という新しい水素脆性評価法を開発し,Spring-8のX線技術と組み合わせ,その本質を明らかにするとともに,新金属材料開発を取り組んでいます.水素社会実現には水素脆性を克服した金属材料が必要なのです.

高強度で安全な自動車・社会基盤材料の開発

学べる内容・身に付くスキル

ものづくりの基本である塑性加工技術が身に付きます.特に高温加工技術も身に付きます.また,塑性加工を通じた金属組織の変化が理解できるとともに,金属組織をいかに制御・創製できるかの基本が身に付きます.

金属の結晶粒径を1/000 mm以下に超微細化して,高強度かつ高延性な鉄鋼材料を開発中です.ますます軽量化が求められる自動車に採用されることを目指しています.日本は地震大国です.高強度材料は大きな揺れには弱いのですが,揺れに強い,即ち,高靭性な材料を添加元素Mnの利用によりの開発中です.3Dプリンターはこれからのものづくり技術ですが,ジェットエンジンのタービンブレード適用を目指したNi合金も開発も行っています.