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教員詳細

阿保 政義 [あぼ まさよし]
准教授|博士(工学)
メールアドレス abo@eng.u-hyogo.ac.jp
阿保 政義

研究テーマ:転がり軸受の表面損傷の定量的予測,境界潤滑状態における表面テキスチャの有効性の検証

 摩擦や摩耗あるいは潤滑油のことを研究するトライボロジーという分野に所属しています.私は摩擦力や摩耗量を理論的に求めることを目標として,摩擦や摩耗の基礎的な研究や実験とシミュレーションを行っています.特に摩耗量を求めるために二物体間のミクロンオーダーの小さい粗さ突起が接触,塑性変形,破断して小さい摩耗粉が生まれ,その摩耗粉が更に物体間で変形を受けながら,合体して大きな摩耗粉となり,接触面外に排出される様子を離散要素法という計算手法で初めてシミュレーションすることに成功いたしました.摩擦を伴って発生する摩擦振動現象(例えば:ワイパーのびびり振動やドアのキーキー音)については発生メカニズムを解明し,効率的な摩擦振動防止条件が提案できます.最近は絶縁体同士を摩擦した時に発生する電荷を電池に蓄えて有効利用する方法を検討しています.
 また企業との共同研究を積極的に行っています.例えば最近はやりの風力発電や自動車のアイドリングストップで壊れやすくなった軸受を,簡単に測定できる表面粗さからその原因と寿命を予測するシステムの開発を始めました.また有限要素法という変形解析ソフトを使って,従来は予測することができなかった潤滑が厳しい条件の摩擦係数を予測したり,摩擦表面に作られたミクロンサイズの形状パターンで摩擦力を低減させる表面テクスチャーの設計したり,逆に摩擦を増加させてゆるみにくいボルトとナットの形状を設計するお手伝いをしています.

  • 硬質薄膜の寿命評価用スラスト型転がり摩擦試験機

    硬質薄膜の寿命評価用スラスト型転がり摩擦試験機

  • 共同研究で開発されたゆるみ止めナット(商品名:くさびナット)

    共同研究で開発されたゆるみ止めナット(商品名:くさびナット)