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教員詳細

礒川 悌次郎 [いそかわ ていじろう]
准教授|博士(工学)
メールアドレス isokawa@eng.u-hyogo.ac.jp
礒川 悌次郎

研究テーマ:セルオートマトン,超複素数ニューラルネットワーク,生体モデリング

 「計算を行うことができる機械」として,コンピュータは様々な分野で用いられています.現在のコンピュータは,高速化・高集積度化しており多種多様な種類の要素が複雑に組み合わされることにより構成されています.計算を行う機械としては,別の構成も考えることができ,例えば,単純な入出力機能しか持たない機械を大量に用意し,それらを規則的かつ局所的に接続して,全ての機械を同時並列に動かす,ということによっても構成することができます.このような構造を持つ計算機構は「セルオートマトン」と呼ばれており,数学や計算機科学のみならず,自然現象や社会システムのシミュレーション,生物現象のモデル化などの幅広い分野で用いられています.
 近年のナノテクノロジーの進歩に伴い,規則的なパターンを分子の自己組織化により形成することも現実的となりつつあり,また半導体製造におけるパターン形成技術を使うことにより規則的な構造を作り出すことも可能となっています.このような技術とセルオートマトンというシステムを組み合わせることにより,超小型・高集積度の計算を行う機械を創り出すのが本研究の最終的な目的です.現在の研究では,セルオートマトンモデルの構成に焦点をあて,できるだけ単純な構造を持つモデルや一部の構成要素が故障してもシステム全体としては正常に動作する耐故障化手法,演算回路の再構成などが実現できるセルオートマトンについて研究を展開しております.また,生体分子やDNAなどが行う生化学反応などを利用して,計算を行う機械を構成することについても研究を展開しており,セルオートマトンに類似したモデルを作成しております.

  • 演算回路再構成に基づく耐故障化セルオートマトン

    演算回路再構成に基づく耐故障化セルオートマトン

  • 分子エージェントモデルによるスイッチ素子の構成

    分子エージェントモデルによるスイッチ素子の構成