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教員詳細

佐藤根 大士 [さとね ひろし]
准教授|博士(工学)
メールアドレス satone@eng.u-hyogo.ac.jp
佐藤根

研究テーマ:スラリープロセスの最適化,液中微粒子の分散状態制御,粉粒体工学

 スラリーとは,水などの液体に粒子が懸濁した状態のもので,身近なものですと,河川の水や牛乳などのいわゆる液状のものから,練りわさびやセメント,粘土等,もはや固体と言った方がイメージしやすいものまで様々です.私が専門としているセラミックス(いわゆる焼き物づくり)も,粉を水に分散させた後,成形,焼成を経て製品になるため,スラリーを調製するところからプロセスはスタートします.この「スラリーを調製する」のがかなりの曲者で,『全く同じ原料なのに,調製する人によってでき上がるものが違う』『同じ人が作っても違うものができる』ということが日常茶飯事です.たとえば右の写真はセラミックスの原料であるアルミナを分散剤とともに水に分散させたものですが,水も粉も分散剤も全く同じ分量で作ったにもかかわらず,調製直後は粉が凝集してすぐに沈んでしまったものが,3日間撹拌しておくだけで分散して粉が沈まなくなっています.このようなことが工業製品の製造現場で発生すると,日によって全く違う製品ができてしまうため致命的な問題です.このため私は,いつも同じスラリーを作るための必要十分条件は??という大きなテーマのもとに,いろいろと研究を行っています.最近では
・本当に目的のスラリーが調製できているのか → スラリー評価法の開発と応用
・調製した状態を維持できているのか → 高分子分散剤添加スラリーの経時変化
・調製後に分散・凝集状態を変えたい → 圧力応答性ポリマーを用いた分散状態制御
といった研究を行っております.スラリー調製で何かお困りでしたらお気軽にご相談ください.

  • 沈降静水圧式スラリー評価装置

    沈降静水圧式スラリー評価装置

  • 圧力応答性ポリマーを用いたスラリーの分散状態制御

    圧力応答性ポリマーを用いたスラリーの分散状態制御