学部・研究科案内

材料組織学研究グループ

専攻 材料・放射光工学
参加者 氏名 職名 専門分野
山本厚之 教授 材料組織学,微細組織解析
岡井大祐 助教 材料組織学,集合組織制御
塚本雅章 助教 材料組織学,接合工学
     
     
教育・研究の概要

 金属材料学の基本は,微細組織の観察と解析にある.解析の基本は,結晶構造と結晶格子の完全性および不完全性にある.観察手法は種々ある.しかし,観察のみでは何も得るところはない.見て,考えて,問題点に気づくことが重要である.気付けば対応策を講じることができる.今の研究テーマ,「再結晶再訪」はその一例にすぎないが,成形性その他,実用上の問題点の解決策を与えてくれる.まず,「組織は美しい」と知るべきか.

主な研究テーマ(1) タイトル

アルミニウム合金の集合組織制御

説明

 『再結晶』という現象は,おそらく100年以上前から知られており,体系化されたのも50年以上前であろう.X線回折法と光学顕微鏡しかなかった時代に教科書的にまとめられてしまった.『圧延変形』もまた古い時代に完成した学問領域である.この二つをもとに現在の板材製造実工程が解釈されている.これまで,実現できないとされていた特定の集合組織制御も,今の眼で見るとできそうである.目指さざる可からざるなり.

主な研究テーマ(2) タイトル

鉄及び鋼板の集合組織制御

説明

 多結晶体で構成された金属の工業的利用価値を高めるために,結晶粒の結晶配向性を制御した金属板が圧延と焼鈍工程により製造されている.圧延と焼鈍により形成される鉄及び鋼板の圧延再結晶集合組織の組織制御に関する研究.

主な研究テーマ(3) タイトル

拡散接合界面における酸化皮膜の挙動および結晶粒界の易動度に関する研究

説明

 “ものづくり”に欠かせない工程の一つに溶接・接合が挙げられる.製品形状や材質に左右されず対応できる方法が理想だが,これに最も近いのが『拡散接合』である.固相状態であるため,面同士の密着以外に阻害因子の排除が重要となる.特に酸化皮膜は天敵であり,その挙動を熟知することが拡散接合達成への鍵となる.また,意図的に原子拡散を顕著にすれば界面近傍の組織挙動も変化し,より信頼性の高い継手が得られると思われる.

応用分野

1. アルミニウム合金のプレス成形性の向上を図り,自動車用への適用範囲を拡大する
2. エピタキシャル膜の大面積基板としての配向鉄による疑似単結晶材料
3. 材料改質などにより酸素親和力の高い金属が添加された合金に対する固相拡散接合

技術相談、共同研究等の可能な分野

[1. 金属材料の微細組織の像観察および,結晶方位の解析
2. 金属材料の組織制御
3. 金属材料における固相接合(拡散接合,ろう付け など)