導電性高分子の機能性


現在私が研究している導電性高分子とは、一口で言うと、しなやかさ等といった高分子の特徴(ビニール袋を思い出して下さい)を備えた半導体材料です。
しなやかさの他にも、シリコンなどのような現在使われている半導体材料にはない特徴を持っています。
あまりにも豊富な機能性を持つために、私もその全てを把握している訳ではありませんが、知っている範囲でかいつまんで紹介してみます。

色が変わる 光 る 電気を起こす 電気を通す 動 く



色が変わる

導電性高分子は、電気化学的にドーピングされることにより光吸収スペクトルが大きく変化します。エレクトロクロミズムと呼ばれるこの現象を利用して、表示素子などが実現できます。



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光 る

導電性高分子薄膜は、電圧をかけることにより発光するエレクトロルミネッセンスを示し、発光ダイオードとしての利用が期待されています。



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電気を起こす

導電性高分子を使って、光を電気に変える光電池を作製することができます。さらに、この素子を用いて色センサなど様々な機能性を備えたデバイスを作ることができます。



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電気を通す

ドープ状態の導電性高分子は、金属材料に匹敵する導電率を持ち、導電材料としての利用が可能です。複合体とすることで、他の様々な材料に導電性を持たせることができます。導電性高分子の「導電性」高分子たるゆえんであります。




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動 く

ドーピング(脱ドーピング)に伴い、導電性高分子中にドーパントが取り込まれる(抜ける)、主鎖中に電荷が発生する(消滅する)ため、体積変化が生じます。この現象をアクチュエータとして利用できます。



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