生活に欠かせない情報通信ネットワークを支える光通信技術に関する研究を行っています。講義で学ぶ数学や物理的理論は、研究の中でこそ真価を発揮します。そういった価値を実感できるように研究では基礎も大切にしながら、アイデアを新しい価値に昇華させるべく研究に取り組んでいます。
目には見えない電磁界を可視化するための数値解析技術、大規模計算処理技術、またそれらに必要なプログラミングスキルを学ぶことができます。
新たな光デバイスの設計・開発に不可欠な、効率的数値シミュレーション・ソフトウェア技術の研究を行っています。主に有限要素法と呼ばれる解析法を用いて、要素モデリング技術、境界処理、行列演算などの観点から光導波路における数値計算の効率化を図ります。高速計算・並列計算処理システムの構築には、いくらハードウェアが高性能化してもソフトウェア技術が要求される部分です。今後ますます重要となる大規模電磁界解析にも耐え得る盤石な解析プラットフォームの実現を目指します。
光信号処理や光回路設計などの光学素子の技術から、幅広い応用が可能な最適化アルゴリズムによる構造設計技術まで学ぶことができます。
電磁波のユニークな伝搬特性を示す新たな制御素子の設計を行っています。材料や構造によって様々な変化を見せる電磁波に最適化アルゴリズムを適用すると、今までにない斬新で面白い構造の電磁波・光デバイスを設計することができます。これにより次世代光通信に向けた光デバイスの小型化・低損失化・低コスト化などが期待できます。また今後は光と呼ばれる周波数帯から、新たな応用が期待されているテラヘルツ(THz)帯への展開など幅広い応用を目指しています。