統合的筋弛緩度指標と筋弛緩度制御の研究

目的

本研究では,手術中の筋弛緩度を手術内容や進行状況に応じて適切に維持し, かつ再筋弛緩が起こさずに安全に覚醒できる筋弛緩度制御を実現する システムの開発を目的として, 筋弛緩薬投与に対する効果を適切に表せる薬物動態・薬力学モデルと あらゆるレベルの筋弛緩度を統合的に表せる筋弛緩度指標の構成, 覚醒後の安全性を確保できる筋弛緩回復薬の投与方法, および要求される筋弛緩度に適切に維持できる制御法について研究を行います.

研究内容

本研究では,以下の点について研究を行う予定です.

  1. 筋弛緩薬投与速度と効果の関係を表すモデルの構成
  2. あらゆるレベルの筋弛緩度を表せる筋弛緩度指標の研究
  3. 再クラーレ化を回避できる筋弛緩回復薬スガマデクスの投与方法の検討
  4. 筋弛緩度制御システムの開発