データ駆動手法を利用した静脈麻酔制御システムの研究

目的

本研究では,手術において鎮静・鎮痛・筋弛緩の3要素を 適切に維持するための静脈麻酔制御システムについて, 患者の個人差および個人内変動に応じた制御系の調整と 信頼性の高い指標のない鎮痛度の制御を実現することを目的として, 擬似参照信号反復調整法等のデータ駆動手法を用いた 薬剤投与開始初期データに基づく制御系の調整法, 麻酔維持時の患者の特性変化に応じた制御系の再調整法, および機械学習に基づく鎮痛状態の制御方法の研究を行います.

研究内容

本研究では,以下の点について研究を行う予定です.

  1. 擬似参照信号反復調整法を用いた薬剤投与開始初期のデータに基づく患者にあわせた制御系の調整法の検討
  2. 患者の特性変動に応じた制御系の調整法の検討
  3. 筋弛緩度制御系の調整法の検討
  4. 機械学習に基づく鎮痛状態の制御法の検討