講義では,主に物理関係の講義を受け持っていますが,単なる暗記ではなく基となる考え方から数学などを用いて論理的にものごとを考えられるような講義を心がけています。化学系でも物理が重要ですが,物理が苦手な学生にもわかりやすい講義を行っています。研究では,化学と機械工学の融合を目指し,プラスチックの力学特性の研究を行っています。
自分で試験材料を作製し,評価・解析まで一貫して行うことにより,化学的知識だけでなく,強度評価など機械設計で実際に役立つ知識が身につく.
熱硬化性樹脂を用いた接着剤の長寿命化を目的とした研究を行っています.自分たちで接着剤を作製し,作った接着剤の寿命評価を行っています.試験後の解析により,寿命を決める因子を明らかにし,より長持ちする接着剤を開発するための指針を得ることを目標にしています.CO2削減の手段の一つであるマルチマテリアル化の鍵となる構造物への接着剤の適用に対して,長寿命化は避けては通れないテーマであり,本研究は重要な役割を担っています.
評価方法の提案・改善などを自ら行うことにより実践的な力がつくとともに,強度評価など機械設計で実際に社会で役立つ知識が身につく。
水道管に使用されているプラスチックパイプの疲労試験方法を提案し,実用化に向けた評価を行う。ISOで提案されているプラスチックパイプの疲労評価手法について,試験片の形状,サイズ,力の負荷方法などを見直すことにより加速試験が可能な評価方法を提案し,パイプ材料について検証を行う。世界的に水道管へのプラスチックパイプへの導入が進んでおり,長期耐久性の評価が喫緊の課題である.上下水道管の寿命予測に貢献できるよう,より精度の高い疲労試験方法の開発を行う。