講義では、その日の授業内容の理解を促すために、授業中に演習課題を毎回行っています。研究として、自動車などが衝突したときに衝突エネルギーを吸収して乗員を守るための衝撃吸収部材の研究と軽量な構造を生み出すために異なる材料を機械的に接合する方法の研究を行っています。
コンピュータシミュレーションを行うので、ソフトを用いたモデルの作成などを学べます。
自動車の衝突時の衝突エネルギーを吸収できる軽量なクラッシュボックスはどのような構造かを明らかにする研究を行っています。木材やスポンジなどのような多孔質体からなるセル構造や枝のような格子が組み合わさったラティス構造からなるクラッシュボックスモデルをコンピュータ上で作成しシミュレーションによりモデルの性能を検討しています。この研究が発展し、高性能なクラッシュボックスが開発できれば、交通事故による乗員の損傷を減らせ、さらに軽量なことから自動車の燃費の向上や二酸化炭素の削減につながります。
金属の塑性変形を利用した加工法を学べます。
軽量で高強度のCFRP(炭素繊維強化複合材料)と軽量なアルミニウム合金をリベットなどを用いて高強度で接合する方法を研究しています。リベットはあらかじめ穴あけ加工が必要ですが、開発した打抜きリベット締結法はリベット軸で打ち抜くことによる穴あけと接合をほぼ同時に行うことができます。この方法を用いてCFRPとアルミ二ウム合金をどうすれば高強度で接合できるかを研究しています。CFRPは自動車や航空機などに用いられるようになってきており、この研究の成果は、輸送機器の軽量化による燃費の向上や二酸化炭素の削減につながります。