松本 直浩Naohiro Matsumoto

准教授|博士(工学)

[mail] matsumoto@eng.u-hyogo.ac.jp

機械・材料工学科 機械工学コース
機械工学専攻

炭素からできているグラファイトは古くから低摩擦な潤滑剤として機械のエネルギー効率を高めたり、寿命を延ばすことに利用されてきました。近年の材料分析技術の飛躍的な進歩のおかげで、炭素構造を原子のレベルで精密に制御することが可能になりました。これらの技術を駆使して、より低い摩擦を得るために最適な状態の研究を行っています。このような新しい物質の応用により機械のエネルギー効率を高めることを目指しています。

炭素粒子の構造制御と摩擦応用

学べる内容・身に付くスキル

機械の省エネルギー化や安定動作のための要素技術に関する知識や、動的な摩擦現象の分析やメカニズムの解析スキルなど

炭素構造制御と摩擦のメカニズムを研究しています。炭素は多様な構造をとるため、得らる特性の幅が広い特殊な性質を示します。一方、その特性と構造の関係性は非常に複雑な要素が関わるため完全には理解されていません。低摩擦な構造は耐久性が低下することが実用上課題であり、メカニズム理解により様々な課題の解決が期待できます。

複合材料の摩擦特性制御

学べる内容・身に付くスキル

機械の省エネルギー化や安定動作のための要素技術に関する知識や、動的な摩擦現象の分析やメカニズムの解析スキルなど

繊維などにより強化された複合材料は、軽量でありながら優れた強度をもつため航空機や自動車など輸送機械の構造材料として広く社会で利用されています。このように優れた特徴をもつ複合材料を摩擦が問題となる駆動部材として使用できるようにできれば、さらに大きな軽量化効果が得られ環境負荷の低減に貢献できます。低摩擦な炭素粒子をフィラーとして添加することで、複合材料の摩擦をコントロールする研究を行っています。