廣川 智己Tomoki Hirokawa

助教|博士(工学)

[mail] hirokawa@eng.u-hyogo.ac.jp

機械・材料工学科 機械工学コース
工学研究科 機械工学専攻

教育では、学んでいる内容に対し何のために学ぶのかを理解してもらうために、社会でどのように役立てられているのかを実例を挙げながら具体的に説明しながら教えています。研究は省エネルギー化に貢献できる研究を、熱工学の観点から取り組み、社会への貢献を目指しています。

熱交換器の熱流動特性の解明

学べる内容・身に付くスキル

伝熱工学、熱交換器の設計、伝熱性能評価手法、流体実験手法、冷凍サイクル計算、数値流体シミュレーション(CFD)

省エネルギー化への貢献を目指し、これまで明らかとなっていない熱交換器の詳細な局所の熱流動特性の解明を行います。現在、自動車の熱マネジメントや暖房・給湯器に広く用いられているプレート式熱交換器を対象に、私たち独自の設計により内部の熱の流れを明らかにし、性能向上につながるデータベースを構築します。現在、私たちが消費する熱エネルギーはその4割しか利用できていません。残りの6割のエネルギーを有効利用するための、熱の回収・利用に用いる熱交換器の高性能化を実現し社会実装することを目指します。

超高発熱密度に対応可能な次世代電子機器冷却システムの研究

学べる内容・身に付くスキル

冷却装置の設計、伝熱性能評価手法、熱流体実験、数値流体シミュレーション(CFD)

スーパーコンピュータやデータセンターに用いられる半導体チップや、電気自動車や再生可能エネルギーを用いた発電所で用いられるインバータの高効率化を達成するには、ボトルネックとなっている発熱の課題の解決が必要です。私たちは、これまで用いられてきた空冷・液冷式と比べ、飛躍的に冷却性能の向上が期待できる沸騰を利用した冷却手法に着目し、その熱流動特性の解明に向けた研究を行っています。この冷却システムを実装することにより、2030年には2016年比36倍にも消費電力が増加すると予測されている電子機器の効率化が実現し、省エネルギー化に貢献できます。