西岡 洋Hiroshi Nishioka

准教授|博士(工学)

[mail] hnisioka@eng.u-hyogo.ac.jp

応用化学工学科 応用化学コース
応用化学専攻 物質計測化学研究グループ

無機化学や分析化学などの講義では、我々が日常使用しているものとの関連を交えて説明することを心がけています。新たな無機材料を開発する場合に、合成と分析は必須です。合成した無機材料を様々な分析法を用いて評価し、それをフィードバックして特性向上につなげることから、物質計測化学という名称の由来となっています。

無機イオン交換体の合成

学べる内容・身に付くスキル

水熱合成法やアルカリ融解法あるいはメカノケミカル法などにより新規無機イオン交換体を合成することで様々な無機合成法を学べます。

無機イオン交換体としては、ケイ素、チタン、アルカリ金属の三元系の材料を合成していますが、そのモル分率や合成温度および時間などの条件を制御することで、生成物が異なり、また同一組成でも結晶系が異なることがあります。自然界に存在する鉱物にヒントを得ながら、廃棄物なども原料として資源のリサイクルと材料開発の両面で社会に貢献することを目指しています。

吸着の平衡論と速度論

学べる内容・身に付くスキル

イオン交換という現象を通じて平衡論と速度論について学ぶことができます。

研究で取り扱う材料は無機イオン交換体であり、イオン交換反応によって微量物質を集めますが、広い意味では吸着剤の一種です。吸着剤の結晶系や配向性によっても吸着特性が異なり、吸着速度や吸着容量にも差が生じるため、新たな吸着剤合成にフィードバックしています。