中西 康次Kouji Nakanishi

准教授|博士(理学)

[mail] k-nakani@lasti.u-hyogo.ac.jp

機械・材料工学科 機械工学コース
材料・放射光工学コース 放射光工学専攻

当グループでは新規放射光X線分光分析手法の開発とこれを用いた新規エネルギーデバイス(次世代型蓄電池、燃料電池、水素関連技術など)の反応メカニズム解析、劣化因子解析などを民間企業や大学、研究機関などと協力して進めています。また、民間企業からの産業用実材料の放射光分析支援に意欲的に取り組んでいます。

次世代、ならびに革新型蓄電池の放射光分析による充放電反応機構解析

学べる内容・身に付くスキル

次世代型蓄電池の開発、モデル系電池の作製はもとより、蓄電池開発/評価でほぼ必須となっている、内殻分光を中心とした先進的な放射光解析技術について学べます。

次世代型リチウムイオン電池、ならびにポストリチウムイオン電池の充放電反応メカニズムに関する分析研究を行っています。蓄電池動作中の非平衡な充放電反応に関して、高度な解析技術である放射光X線吸収分光と独自開発の分析用蓄電池セルを組み合わせて、真の蓄電池内反応現象を明らかにすることを目的としています。蓄電池開発の国家プロジェクトにも複数参画しており、国内の次世代型蓄電池開発が国際的競争力を回復するための戦略的基盤技術開発を進めています。

産業分析支援のための放射光ビームライン、ならびに新規解析技術の開発

学べる内容・身に付くスキル

放射光解析用ビームライン開発の一助として、ビームライン構成部品の設計や開発(CAD製図、機械工作)、真空技術のほか、機器類の制御技術(プログラミング技術、回路設計)などが学べます。

放射光による新規サイエンス開拓や産業分析利用を推進しています。このためにニュースバル放射光施設BL05に軟X線~硬X線まで利用可能な新規の放射光分析ビームライン群や新規解析装置、試料評価装置を自ら計画・設計し、組み上げ、評価しています。開発した解析技術をを我々のグループの研究で用いることはもちろんですが、ニュースバルBL05は本学における産官学連携共同研究のシンボルとして、大手民間企業や国内のトップクラスの研究者など様々なユーザーに利用の門戸を開いています。