伊藤 省吾Seigo Itou

教授|博士(工学)

[mail] itou@eng.u-hyogo.ac.jp

機械材料工学科 機械・材料工学コース
材料・放射光工学専攻 材料電気化学研究グループ

講義では,とにかく教科書を見ながら練習問題を解いて,自分で問題を理解し,記憶を頼らずに直面する問題を解決する技能を身に着けてもらう事を心がけております。研究では,それぞれの学生に新たなテーマと目標を設定し,問題をブレークスルーする力をつけてもらう事を目標としております。

完全印刷プロセスによる超耐久型ペロブスカイト太陽電池の作製

学べる内容・身に付くスキル

学ぶ内容:ナノ粒子合成,機能性インクの合成,スクリーン印刷技術,走査型電子顕微鏡観察,エックス線結晶分析,窒素吸着法ナノ粒子表面積分析,太陽電池測定,光吸収測定,インピーダンス測定身に付くスキル:材料を元素から構築し,デバイスまで作製し,評価が出来る。

現在の太陽光発電パネルはまだまだ高額で,火力発電を無くせるほどの低い価格には至っていないために,新しく安価な太陽電池を非真空で高速な印刷プロセスで製造する必要があります。そこで本研究室では,完全印刷プロセスによる超耐久型ペロブスカイト太陽電池の作製に成功しました。これからはその太陽電池のさらなる高効率化を目指して研究をするとともに,学生諸氏はその研究過程において,新材料の創製のノウハウと物性解析技術を学ぶことが出来ます。

固体高分子型水素燃料電池の新規触媒開発

学べる内容・身に付くスキル

学ぶ内容:ナノ粒子合成,機能性インクの合成,スクリーン印刷技術,走査型電子顕微鏡観察,エックス線結晶分析,窒素吸着法ナノ粒子表面積分析,水素燃料電池測定,赤外線分光(FT-IR)測定,インピーダンス測定身に付くスキル:材料を元素から構築し,デバイスまで作製し,評価が出来る

来たる水素エネルギー社会の為に,ガソリン自動車から水素燃料電池自働車に切り替える必要があるのですが,現在の水素燃料電池の触媒に使用される白金の年間生産量が非常に少ないために,生産される白金を全て水素燃料電池自働車に積載してもわずかな台数にしかなりません.そこで,白金フリー触媒による水素燃料電池を作製して,水素燃料電池自働車の普及に努める必要があります。これからは新たな白金フリー触媒の高効率化・高耐久化を目指して研究をするとともに,学生諸氏はその研究過程において,新材料の創製のノウハウと物性解析技術を学ぶことが出来ます。