専門科目の講義はなく、今は学生実験を主に担当しています。担当時には実験を通して考えておくことや、レポートの書き方を重点的に伝えています。研究は、プラスチックの合成という化学的な内容と、プラスチックの特徴・性能の評価という物理的な内容の両方を、NewSUBARU放射光施設(兵庫県立大学が持ってる巨大施設)でやってます。
なにか形あるモノを作るときには、必ず材料の特徴を知る必要があります。プラスチック材料の特徴や、その評価方法が学べます。
スマホやパソコンの頭脳にあたる半導体チップには、無数の回路が形成されています。この回路パターンを作るのに、特殊な光をあてると化学変化する、感光性のプラスチックが使われています。実は、このプラスチックの性能が良くなると、スマホやパソコンの性能が良くなるだけでなく、値段も安くなります。そんなわけで、新しい感光性プラスチックを作っては評価して、より良い材料を世に出そうと奮闘しています。