粉体工学会

1999年度第1回 粉体操作に伴う諸現象に関する勉強会

最終更新日 99.7.21

7月23日(金)〜7月24日(土)の二日間にわたり、「粉体操作に伴う諸現象に関する勉強会(通称 若手勉強会)夏合宿」を開催します。若手といっても厳密な定義はなく、自称です。本勉強会では、特に活躍されている若手研究者の方に1時間程度の講演をいただき、活発な討論をしております。また、参加者にも研究紹介をしていただく予定でおります。

本勉強会で非常に活発な討論が行われ、若手研究者の研究と交流がより深まるものと期待しています。例年に比べ、1〜2週間程度早い時期の開催となりますが、多くの方々のご参加をお待ちしております。

 尚、例年、参加費は無料となっておりましたが、財政厳しき折、宿泊・参加費として一人当たり5000円程度ご負担願うことになる場合がありますので、予めご了承下さい。

 

 お申し込み方法:郵便、FAX、E-mailにて、福井宛にご連絡下さい。なお、参加人数の確定等の事務手続き上の事情もあり、申込〆切を

7月9日(金曜日)必着

とさせて頂きます。数多くの方のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

問い合わせ・申込先:広島大学工学部化学工学講座 福井国博
          〒739-8527 東広島市鏡山1丁目4-1
          Tel&Fax 0824-24-7853
E-mail : kfukui@ipc.hiroshima-u.ac.jp

また、7月22日あるいは24日の宿泊を希望される方は、参加申し込み時に、その旨を

お伝え下さい。

 



日程:1999年7月23日(金)24(土)
   23日13:00集合,24日12:00解散

場所:車山ハイランドホテル
   長野県茅野市ビーナスライン車山高原(地図)
   Tel. 0266-68-2116, Fax. 0266-68-2370



プログラム

第1日目

13:30 開会挨拶
13:35-13:45 自己紹介
13:45-14:45 特別講演1(含質疑応答)

 

14:45-15:00 休憩
15:00-16:00 特別講演2(含質疑応答)
「水溶液への磁場効果の基礎的研究」

岡山大学 工学部 押谷 潤氏

講演要旨: 水溶液への磁場効果について、これまでに様々な研究が行われている。永久磁石で実現可能な比較的微弱な磁場による配管やボイラ内のスケール生成の抑制、金属腐食の抑制、金属溶解速度の変化、コンクリート強度の増加、粘度や電気伝導度などの水溶液諸物性の変化など、数々の興味深い報告がなされている。特に、配管内のスケール抑制や腐食防止の効果は工業的に注目されており、それらの効果を利用した磁気水処理装置が市場に出回っている。磁場の生体への影響についても盛んに研究されており、マウス体内の白血球の減少や生育の遅れ、ハエの死亡確率の増加、ウニの受精卵の分裂促進などが報告されている。しかし、実験系が複雑であるために磁場効果の定量性や再現性には問題があると考えられており、効果の存在自体を否定する数多くの報告もなされている。磁場照射の対象が磁性体でないこと、磁場強度が低いにも関わらず効果が検知されること、磁場照射後に効果が長時間持続する“メモリー効果”が存在することなど、これらの磁場効果は従来の電磁気学などでは説明が困難であり、『神秘的な現象』という印象を人々に与えている。

 本研究では、主に固体表面吸着水やイオン水和水に着目し、単純かつ精密に制御された実験系において水溶液への磁場効果を検討している。原子間力顕微鏡(AFM)や蛍光プローブを用いて、マクロのみならずミクロな分子オーダーにおいて磁場効果を検討するとともに、変動磁場と静磁場での水溶液への影響の違い、多孔質粒子へのイオン吸着速度や多孔質膜中のイオン透過速度への磁場効果などについて検討している。当日は、それらの結果の概要を紹介する。

 

16:00-16:15 休憩

16:15-17:15 研究発表会1

      参加者の15分程度発表(含質疑応答)

17:15-19:30 夕食・入浴等

19:30-21:30 研究発表会2

      参加者の15分程度発表(含質疑応答)

 

第2日目

9:00-10:00 特別講演3(含質疑応答)

「分子複合体の構築」

京都大学大学院 工学研究科 丸山 博之氏

講演要旨:有機機能材料の開発において分子設計とともに分子集合の構造制御の実現は重要な課題である。本研究では、ポルフィリン、オリゴシラン、フラーレンといった機能分子からなる分子複合体の構築を試みた。今回は特にLangmuirBlodgett法とScanningProbeMicroscope を組み合わせたナノメータスケール加工例を中心に紹介する。

 

10:00-10:15 休憩

10:15-12:00 研究発表会3

      参加者の15分程度発表(含質疑応答)

12:00 閉会挨拶


 

参加申込者(敬称略,申し込み順)
丸山 博之 京都大学大学院 工学研究科 化学工学専攻
押谷 潤  岡山大学 工学部 精密応用化学科
井上 毅  積水化学工業(株)京都技術センター 無機材研究室
藤 正督  東京都立大学大学院 工学研究科工業化学専攻
仲野 達  東京薬科大学
薬学部 薬剤製造学教室 (D2)
小俣 隆昭 東京薬科大学 薬学部 薬剤製造学教室 (M2)
兼重 順一 東京薬科大学 薬学部 薬剤製造学教室 (M2)
東 智   東京薬科大学
薬学部 薬剤製造学教室 (M1)
山田 善之 日本たばこ産業
長尾 淳史 日本たばこ産業
松山 達  創価大学 工学部 生物工学科
守谷 崇  創価大学 工学部 生物工学科
(D3)
渡辺 秀夫 創価大学 工学部 生物工学科
(D2)
吉田 宣史 名古屋大学大学院 工学研究科物質制御工学専攻
(D3)
杉本 理充 名古屋大学大学院 工学研究科物質制御工学専攻
(D3)
森 隆昌  名古屋大学大学院 工学研究科物質制御工学専攻
(D1)
久万 琢也 名古屋大学大学院 工学研究科物質制御工学専攻
(M1)
平野 尚志 名古屋大学大学院 工学研究科物質制御工学専攻
(M1)
虫賀 貴司 名古屋大学大学院 工学研究科物質制御工学専攻
(M1)
山川 博雄 名古屋大学大学院 工学研究科物質制御工学専攻
(M1)
州脇 令子 同志社大学大学院 工学研究科 工業化学専攻 粉体工学研究室
典史  同志社大学 工学研究科 工業化学専攻(M2)
田之上 健一郎 京都大学大学院 工学研究科化学工学専攻
梅本 浩章 京都大学大学院 工学研究科化学工学専攻
(M2)
江間 昭彦 京都大学大学院 工学研究科化学工学専攻(M2)
飯村 健次 姫路工業大学 工学部産業機械工学科
吉田 健二 広島大学工学部 化学工学講座
(M2)
柴 満也  広島大学工学部 化学工学講座
(M2)
神田 陽一 京都大学大学院 工学研究科化学工学専攻
後藤 邦彰 山口大学工学部機械工学科
永徳 久登 ホソカワミクロン
(株) 研究開発部 粉体工学研究所
田中 博  京都大学大学院 工学研究科
(M2)
佐伯 周  東北大学大学院 工学研究科 地球工学専攻(M2)
加納 純也 東北大学 素材工学研究所
福井 国博 広島大学 工学部化学工学講座


 

福井 国博 
広島大学 工学部
<kfukui@ipc.hiroshima-u.ac.jp>

加納 純也 
東北大学 素材工学研究所
<kano@iamp.tohoku.ac.jp>


若手勉強会の様子

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