【最終更新日2000.8.24】

粉体工学会

2000年度第1回 粉体操作に伴う諸現象に関する勉強会

勉強会の様子

 本勉強会は,通称「若手勉強会」と呼ばれており、粉体工学に係わる、「自称」若手(厳密な定義はありません)研究者が集まって、特に活躍されている若手研究者の方に1時間程度の講演をいただき、活発な討論をしております。
 本年度も、第1回「粉体操作に伴う諸現象に関する勉強会 夏合宿」を8月11日(金)〜8月12日(土)の二日間にわたり、開催します。この夏合宿では、研究の発展と若手研究者の交流を深めることを目的に、全くフランクに 且つ活発なディスカッションを行っており、できるだけ参加者にも研究紹介をしていただき、活発な討論を頂く予定でおります。
例年に比べ、1〜2週間程度遅い時期の開催となりますが、時期柄、休暇を兼ねて、若しくは休暇の前に、と気楽にとらえて頂いて、ラフな服装で楽しく参加していただけると幸いです。
 尚、財政厳しき折、一般社会人の方には、宿泊・参加費として一人あたり5000円程度ご負担願うことになる場合がありますので、予めご了承下さい。

 

お申し込み方法:

郵便、FAX、E-mailにて、神田宛にご連絡下さい。なお、参加人数の確定等の事務手続き上の事情もあり、申込〆切を原則として 7月17日(月曜日)必着 とさせて頂きます。数多くの方のご参加を心よりお待ち申し上げております。
(〆切日以降、7月末までの連絡は福井宛お願いします)

 

問い合わせ・申込先:

京都大学工学研究科化学工学専攻 神田陽一
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
Tel.075-753-5751 Fax.075-753-5913
E-mail: kanda@cheme.kyoto-u.ac.jp

広島大学工学部化学工学講座 福井国博
〒739-8527 東広島市鏡山1丁目4-1
Tel&Fax 0824-24-7853
E-mail : kfukui@ipc.hiroshima-u.ac.jp

また、8月10日あるいは12日の宿泊を希望される方は、参加申し込み時に、その旨をお伝え下さい。

 


− 記 −

2000年8月11日(金)12(土)
11日 13:00集合,12日12:00解散

車山ハイランドホテル 
   長野県茅野市ビーナスライン車山高原(交通情報)(車山高原案内図
   Tel. 0266-68-2116, Fax. 0266-68-2370


−プログラム−

第1日目

13:30 開会挨拶 

13:35-13:45 自己紹介 

13:45-14:45 特別講演1(含質疑応答)
「高分子微粒子を利用したDDS製剤の設計」
岐阜薬科大学 製剤学教室 山本 浩充 氏

講演要旨: 我々の研究室では従来より球形晶析技術を応用し様々な粉体物性の改善や機能性製剤の設計を行ってきました。現在は本晶析技術を高分子に適用し、マイクロスフェアやナノスフェアといった高分子微粒子薬物キャリアを設計し、さらにこれら粒子に機能性を賦与したDDS製剤に関する研究を行っています。今回は微粒子をどのように調製し、応用しているのかについて議論できればと思います。

14:45-15:00 休憩 

15:00-16:00 特別講演2(含質疑応答)
「単分散シリカ微粒子の調製と機能性の付与技術」
山形大学 工学部 物質化学工学科 木俣 光正 氏 

講演要旨: 金属アルコキシドの加水分解・重縮合により比較的容易に単分散球状酸化物微粒子を合成することができる。しかし,そのサイズはサブミクロン以下であり、更に大きな粒子の合成には一度合成した粒子を種(シード)として成長させる、いわゆるシード粒子成長法によってミクロンオーダーの粒子合成が可能となる。本法によりミクロンオーダーのシリカ微粒子が得られているが、合成過程で新たに発生する微小粒子を分級によって除去しなければならない。ここでは、そのような微小粒子が発生しない条件下でのミクロンオーダーの単分散シリカ粒子の調製法について示す。また、本シード粒子成長法を利用して種類の異なる酸化物をコーティングした単分散複合微粒子を合成し、導電性などの機能を付与させる技術についても紹介する。

16:00-16:15 休憩 

16:15-17:15 研究発表会1

      参加者(研究グループ)の20分程度発表(含質疑応答)

17:15-19:30 夕食・入浴等

19:30-21:30 研究発表会2

      参加者(研究グループ)の20分程度発表(含質疑応答)

 

第2日目


9:00-10:00 特別講演3(含質疑応答)
「CVD成膜プロセスにおける微粒子の発生と薄膜の形態におよぼす影響の評価」
理化学研究所 レーザー反応工学研究室 藤本 敏行 氏

講演要旨: 大規模集積回路(LSI)は主にシリコンの単結晶のウェハ上に半導体、絶縁体、誘電体、金属の薄膜を堆積することで製造される。これらの薄膜は、スパッタ法、ゾル−ゲル法、メッキなどによっても堆積されるが、CVD(Chemical Vapor Deposition; 化学気相成長)法による薄膜の堆積は、LSIの製造に不可欠な技術となっている。近年ではLSIの高集積化を達成するため、配線パターンが微細化しており、成膜過程で発生する微粒子によるデバイスの汚染が問題となっているが、CVDプロセスでは成膜過程は非常に複雑であり、成膜過程の解析は容易ではない。そこで、本研究では、シンプルなモデルリアクタを用いてCVDプロセスでの微粒子発生が薄膜の成長におよぼす影響について検討した。 

10:00-10:15 休憩

10:15-11:55 研究発表会3

      参加者(グループ)の20分程度発表(含質疑応答)

11:55 閉会挨拶

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参加申込者(敬称略、所属50音順)


吉田 宜史 石塚硝子梶@研究所第二研究グループ
押谷 潤  岡山大学工学部精密応用化学科
小野 敬子 岡山大学工学部精密応用化学科 M1
並木則和  金沢大学工学部物質化学工学科
坂野健夫  金沢大学工学部物質化学工学科 D2
李 明和  金沢大学工学部物質化学工学科 D2
山本 浩充  岐阜薬科大学製剤学教室
柳楽 慎介  岐阜薬科大学製剤学教室 M2
神田 陽一  京都大学工学研究科化学工学専攻
新戸 浩幸  京都大学工学研究科化学工学専攻
岩原 大  京都大学工学研究科化学工学専攻 M1
渡辺 哲  京都大学工学研究科化学工学専攻 M1
浅井 稔之  京都大学工学研究科化学工学専攻 M2
森貞 真太郎 京都大学工学研究科化学工学専攻 M2
不動寺 浩 金属材料技術研究所 第5研究グループ
市川 秀喜  神戸学院大学薬学部
山崎 有里  神戸学院大学薬学部 M2
志方 太  神戸学院大学薬学部 M2
渡辺 哲也  神戸学院大学薬学部 M2
石田 尚之  資源環境技術総合研究所素材資源部素材プロセス研究室
大野 智也  静岡大学理工学研究科物質工学専攻鈴木研究室 M2
井田 旬一  創価大学生物工学科 研究員
倉山 文男  創価大学生物工学科 D1
山田 彰一  創価大学生物工学科 D1
守谷 崇  創価大学生物工学科 D3
木村 諭史  東京農工大学 生物システム応用科学研究科 堀尾研究室 M1
中村 圭太郎 同志社大学工学研究科工業化学専攻森研究室 D2
加納 純也  東北大学素材工学研究所
水上 浩一  東北大学素材工学研究所
三尾 浩  東北大学大学院工学研究科地球工学専攻(M2)
佐伯 周  東北大学大学院工学研究科地球工学専攻(D1)
森 隆昌  名古屋大学大学院工学研究科物質工学専攻 D2
飯村 健次  姫路工業大学工学部産業機械工学科
福井 国博  広島大学工学部化学工学講座 
衣川 元貴  広島大学工学部化学工学講座 M2
永徳 久登  ホソカワミクロン褐、究開発部粉体工学研究所
木俣 光正  山形大学大学院理工学研究科物質工学専攻
米持 雄一  山形大学大学院理工学研究科物質工学専攻 M1
竹内 伸助  山形大学大学院理工学研究科物質工学専攻 M2
藤本 敏行  理化学研究所

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