【最終更新日2001.7.30】

粉体工学会

2001年度第1回 粉体操作に伴う諸現象に関する勉強会

 

若手勉強会の様子

本勉強会は,通称「若手勉強会」と呼ばれており、粉体工学に係わる、「自称」若手(厳密な定義はありません)研究者が集まって、特に活躍されている若手研究者の方に1時間程度の講演をいただき、活発な討論をしております。
 本年度も、第1回「粉体操作に伴う諸現象に関する勉強会 夏合宿」を7月28日(土)〜7月29日(日)の二日間にわたり、開催します。この夏合宿では、研究の発展と若手研究者の交流を深めることを目的に、全くフランクに 且つ活発なディスカッションを行っており、できるだけ参加者にも研究紹介をしていただき、活発な討論を頂く予定でおります。今回は昨年度研究紹介がかなり白熱したこともあり、時間を多めに割いております。

夏休みに突入する前の最後のイベントに、と気楽にとらえて頂いて、ラフな服装で楽しく参加していただけると幸いです。

なお、予算の関係上、一般社会人の方には、宿泊・参加費として一人あたり5000円程度ご負担頂きたいと思いますので、予めご了承下さい。

お申し込み方法:

郵便、FAX、E-mailにて、神田宛にご連絡下さい。なお、参加人数の確定等の事務手続き上の事情もあり、申込〆切を原則として 7月6日(金曜日)必着 とさせて頂きます。数多くの方のご参加を心よりお待ち申し上げております。

問い合わせ・申込先:

岐阜薬科大学 薬学部 山本浩充
〒502-8585 岐阜市三田洞東
Tel.058-237-3931 Fax.058-237-6524
E-mail: hiromitu@gifu-pu.ac.jp

京都大学工学研究科化学工学専攻 神田陽一
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
Tel.075-753-5751 Fax.075-753-5913
E-mail: kanda@cheme.kyoto-u.ac.jp

また、7月27日あるいは30日の宿泊を希望される方は、参加申し込み時に、その旨をお伝え下さい。



          − 記 −

日程:2001年7月28日(土)29(日)
   28日 13:00集合,29日12:00解散

場所:車山ハイランドホテル
   長野県茅野市ビーナスライン車山高原
   Tel. 0266-68-2116, Fax. 0266-68-2370
  (交通情報)(車山高原案内図

プログラム

第1日目

13:30 開会挨拶

13:35-14:00 自己紹介

14:00-15:00 特別講演1(含質疑応答)
「非水溶媒中における固体表面間相互作用力」 京都大学 神田 陽一氏

講演要旨:
非水溶媒中におけるコロイド粒子は、インクや塗料等の速乾性の工業製品をはじめ、粒子自身の製造プロセス等、多くの場面で見かけることができる。これらの粒子の分散安定性は、製品の品質やプロセスの効率に影響を及ぼすため、それを決定づける表面間力を理解することは重要である。しかしながら、水溶液中と違い、まだ十分理解されているとはいえない。ここでは、原子間力顕微鏡を用いて非水溶媒中における固体表面間力を直接測定した結果に基づいて、水系との違いや非水系での特異性等について、これまでに明らかになったことを総括する。

15:00-15:15 休憩

15:15-17:00 研究発表会1

      参加者(研究グループ)の30分程度発表(含質疑応答)

17:15-19:30 夕食・入浴等

19:30-21:30 研究発表会2

      参加者(研究グループ)の30分程度発表(含質疑応答)



第2日目

9:00-9:40 特別講演2(含質疑応答)
「多孔性粉体中での薬品分子状態の研究」 千葉大学 薬学部 戸塚 氏

講演要旨:
固形製剤の研究分野においては、医薬品の製剤特性の向上のために固形分散系の調製が頻繁に行われる。多孔性粉体はその吸着能を利用することにより分散系調製が可能な添加剤として考えられ、実際に溶出性の改善も認められている。多孔性粉体と薬品結晶の混合時に薬品が細孔内に取り込まれて非晶質となる現象については、粉末X線回折測定、赤外吸収スペクトル測定、熱測定等の手段により検討されてきた。しかしながら、非晶質化した後、すなわち吸着後の薬品分子の状態に関する研究あまり行われていない。ここでは、主に蛍光スペクトル測定及び時間分解蛍光測定を用いて、蛍光スペクトル、蛍光寿命、相対量子収率の変化から、多孔性粉体中での薬品の吸着状態について検討した結果を報告する。

9:40-9:55 休憩

9:55-11:55 研究発表会3

      参加者(グループ)の20分程度発表(含質疑応答)

11:55 閉会挨拶

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