メカニカルアロイング(Mechanical Alloying)ってなんだろう?
メカニカルアロイング(MA)とは,粉末の材料をボールミルなどを使って混合し機械的に合金化することを言い,機械的合金化法とも言われています.
MAの金属材料への利用については,古くは酸化物粒子分散強化Ni基超合金の開発,最近ではボールミルを用いることで結晶粒微細化を利用した研究が行われ,今後もその利用が期待されています.
本研究では,MA法により窒素含有オーステナイト鋼を作製し,その強度特性を明らかにすることを目的として研究を行っています.高窒素オーステナイト鋼は,オーステナイト形成元素および強化元素として知られる窒素を有効利用しており,構造材料をはじめ様々な用途への使用が期待されています.MA法による作製では窒素添加だけでなく,ボールミルによりオーステナイト粒径の微細化が可能で,結晶粒微細化による強度上昇も期待できます.
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