ショットピーニング(Shot Peening)ってなんだろう?

ショットピーニングとは,ショットと呼ばれる無数の小径鋼球を高速度で金属表面に繰返し衝突させる強加工法です.金属表面での加工硬化圧縮残留応力の発生によって,歯車やバネなどの機械部品の疲労強度を高める重要な加工法であります.

ショットピーニングは,様々な金属材料に利用することが可能で, 現在,機械部品の表面特性を改善するため,超硬度材やアモルファスなどの新しいショット材料が開発されています.しかしながら,それら新素材ショットを用いた研究は始まったばかりでほとんど行われていないのが現状であります.本研究では,浸炭鋼やばね鋼などの実用鉄鋼材料の表面特性を向上させるため,表面特性に及ぼす加工条件の影響について調べています.

現在のところ,このようなショットピニングを利用して以下の研究テーマについて取り組んでいます.

1. 実用鉄鋼材料のショットピーニングによる疲労強度の改善

2. ショットピーニングによる異種材接合とそれによる表面改質

3. 高延性クロムとその合金の開発

4. 機能性チタン合金の多段深絞り極細容器の作製

5. マグネシウム合金の冷間深絞り加工技術の開発

各研究テーマについての詳細は,こちら