当研究室では、ナノ粒子作製や有機・無機反応等の化学プロセスの最適化を熱制御の観点から研究を行っている。特に、一般家庭で使用されている加熱効率のよい電子レンジ(マイクロ波)のさらなる工業利用を目指し、研究を行っている。マイクロ波利用の問題点は、その制御法が困難なことや照射によって得られる特異現象の発現理由が不明なことがあげられる。そこで、マイクロ波の漏えいを考慮した照射反応炉を用い、照射中の化学プロセスの観察から、新たな現象を発見するとともに、その照射方法の最適化を行う。
また、化学プロセスで用いられる充填層や多孔質材の熱移動現象を把握し、その制御法を明らかにしながら、さらなる省エネルギー技術の展開を目指す。