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教員詳細

古谷 栄光 [ふるたに えいこう]
教授|博士(工学)
メールアドレス furutani@eng.u-hyogo.ac.jp
古谷 栄光

研究テーマ:システム制御技術の医療応用,生理状態制御システム,およびむだ時間制御系に関する研究

 近年,医療現場では,患者のQOL (Quality of Life)が重視され,医療行為自体の質や治療中および治療後の生活の質などを向上させる方法の開発が行われています.そこでわれわれは,手術や治療による患者の負担を軽減することを目的として,患者の生理状態を適切に維持するための自動制御システム(左図)の開発を行っています.また,患者の状態を正確に把握することを目的として,脳波や心電図などの生体信号に基づく状態推定法の研究も行っています.さらに,安全なシステムの開発を目指して,制御法についての理論的検討も行っています.具体的には、以下のような研究を行っています.

1) 手術中の麻酔制御に関する研究
 手術時には,患者の鎮静・鎮痛・筋弛緩の3要素をできるだけ少ない薬剤投与量で適切に維持することが望まれます.そこで、これらを測定するための適切な指標に関する研究と自動的に適切なレベルに維持するための制御システムの開発を行っています(右図).
2) 血糖値制御に関する研究
 1型糖尿病患者は血糖値を維持するためにインスリン投与が不可欠ですが,食事時や夜間も含めて血糖値を適切に維持するのは困難です.また,手術のストレスなどによる重症患者の高血糖状態は,予後の悪化の原因となるため,回避することが望まれます.そこで,さまざまな状況を考慮した糖代謝モデルの構築や血糖値制御法の検討を行っています.
3) むだ時間制御系に関する研究
 生体の薬物投与などの入力に対する反応には遅れ(むだ時間)があります.むだ時間があると先を予測して制御を行う必要があります.このような予測を行う制御系の設計法と解析法に関する研究を行っています.

  • 医療制御システムの概要

    医療制御システムの概要

  • 静脈麻酔鎮静度制御システムの臨床応用風景

    静脈麻酔鎮静度制御システムの臨床応用風景