自動車の燃費を上げるために,エンジンから排出される排気ガスを利用して燃費向上を実現しています.排気ガスの温度を下げるほど効率が良くなるため,それを冷却する熱交換器と呼ばれる機器の開発を行っています.この熱交換器の開発では,フィンと呼ばれる渦発生体を用いてわざと渦を発生させることによって冷却効率を上昇させ,とくにディーゼルエンジンでは,排気ガス中の窒素酸化物の割合を減らすことにも繋がり,エコでクリーンな車の開発に役立っています.また,レーザー光線を用いた空気や水の流れの可視化によって,フィンによって発生した渦を評価し,コンピュータシミュレーションとともに用いることで新しい渦発生体の開発を行っています.この可視化技術は,環境に優しいエネルギーとして知られている風力発電機の風車の形状の改良にも用いて,地球温暖化防止のための技術開発を行っています.
サーモグラフィーでの温度計測
自動車用に開発した熱交換器のフィン