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教員詳細

松井 伸之 [まつい のぶゆき]
教授|工学博士(京都大学)
メールアドレス matsui@eng.u-hyogo.ac.jp
松井 伸之

研究テーマ:自然計算論および量子情報ソフトコンピューティング理論と応用

①自然界、特に生き物を眺めると、生き物は状況に応じて効率のよい情報処理を行って上手く環境に適応し生存している。生物界のみならずミクロからマクロに及ぶ様々な自然現象にその範を広く求め、これらの情報処理原理を探求する研究分野は、現在ナチュラルコンピューティング(自然計算論)と総称されている。より高性能なコンピュータ、ヒトが行うような創造的な知能処理をしうる脳型コンピュータなどを構築するための有望な方法論である。既に脳の情報処理様式に学んだニューラルネットワークや生物進化をまねた遺伝アルゴリズム、社会性昆虫などの群知能を参考にした粒子群最適化法など各種の手法が構築され、通常の手法では不可能ないしは困難な情報処理問題の解法として功を奏している。本研究では、このナチュラルコンピューティング研究を基盤として、医療画像診断支援、臭気識別などのシステム応用など、広く知的支援情報処理構築をめざしている。
②スーパーコンピュータでも困難な数百桁の整数の素因数分解を多項式時間で可能にする量子アルゴリズムが近年発見(1994年)され、現在の主流の情報セキュリティシステムに脅威を与えて以来、量子暗号、量子計算、量子コンピュータなどの量子情報科学研究が活性化している。本研究では、量子力学に基づく量子情報概念をニューラルネットワーク(NN)、遺伝アルゴリズム、粒子群最適化法などと融合した量子アルゴリズムを構築し、従来の情報処理では困難な問題への解法を提案し、不完全情報を完全情報に復元しうるシステムなどのシステム応用をめざしている。

  • 量子ビットNNによるカラーナイトビジョンシステム

    量子ビットNNによるカラーナイトビジョンシステム