物質系工学専攻博士3回生の中山翔太君が平成28年9月21日〜23日において行われた日本金属学会第159回講演大会において、優秀ポスター賞を受賞しました。この会議は金属等の諸特性に関する学会であり、全体で222件のポスターエントリーの中から、特に独創性や質疑応答に優れた発表に本賞が授与されました。 受賞した講演題目は「シングルナノメートルサイズの結晶粒を有したNi合金における引張変形中の組織変化観察」です。これまで、シングルナノメートルサイズの結晶粒を有した材料の変形機構については十分に明らかになっていませんでした。本講演は、SPring-8放射光施設を用いたIn-situ測定によって、シングルナノメートルサイズの結晶粒を有した材料は、完全転位ではない格子欠陥によって変形が進行することを明らかにした発表です。