研究テーマ
誘電体における部分放電の検出と発生メカニズムに関する研究
電力の輸送・安定供給、機械・装置類の運転には放電を抑える絶縁技術が重要で、環境問題からも新しい絶縁技術が求められています。
特に、機器や装置、ケーブルなどにおいては、誘電体の劣化により絶縁破壊を引き起こす原因となる部分放電の発生を抑える技術や早い段階での部分放電の検出と劣化診断技術が重要です。
本テーマでは、超高感度CCDカメラ、超高速度フレーミングカメラ等を用いた光学的手法により、ケーブルや電線等で生じる部分放電の検出と進展の観測を行い、部分放電発生機構の解明を図ります。
これにより、新しい絶縁技術の確立を目指した研究を行っています。
沿面放電現象とその応用に関する基礎的研究
放電はコピー機をはじめとして、身近なところで使われており、そのひとつにプラズマディスプレイがあります。
本テーマでは、交流電圧印加時に発生する沿面放電とそれによる発光を利用した新しい表示素子、ディスプレイを目指し、交流沿面放電の制御や放電発光の応用に適した条件等について調べています。
また、素子の試作と発光特性の評価を進めています。
電磁波による部分放電の検出と電力機器の診断技術に関する研究
電力の輸送・安定供給、機械・装置類の運転には放電を抑える絶縁技術が重要で、環境問題からも新しい絶縁技術が求められています。
特に、機器や装置、ケーブルなどにおいては、誘電体の劣化により絶縁破壊を引き起こす要因となる部分放電の発生を抑える技術や早い段階での部分放電の検出と劣化診断技術が重要です。
本テーマでは、電磁波や高周波電流などの電磁的手法、超高感度CCDカメラや超高速度フレーミングカメラ等を用いた光学的手法により、電力機器および周辺で生じる部分放電の検出と進展の観測を行い、部分放電発生機構の解明を図ります。
これにより、新しい劣化診断技術、絶縁技術の確立を目指した研究を行っています。
複合誘電体における絶縁破壊機構と環境調和型絶縁に関する研究
電力の大容量輸送、安定供給には、放電を抑える絶縁技術が重要で、環境問題からも新しい絶縁技術が求められています。
本テーマでは、主に電力機器に用いられるガス/固体複合誘電体におけるコロナと絶縁特性を調べています。
特に、超高感度CCDカメラ、超高速度フレーミングカメラ等を用いた光学的手法により、コロナの検出と進展の観測を行い、放電機構の解明を図り、環境に優しい新しい絶縁技術の確立を目指した研究を行っています。
バリア放電・沿面放電と小型・高効率オゾン発生器に関する基礎的研究
放電はレーザプリンタ、コピー機やプラズマディスプレイをはじめとして、身近なところで使われています。
本テーマでは、交流電圧印加時に発生する誘電体バリア放電や沿面放電の応用として、殺菌用オゾンやマイナスオゾンんの発生、NOx等の環境浄化の基礎技術に取り組んでいます。
新たな誘電体バリア放電電極を製作し、放電特性や発生オゾン濃度の測定を行い、両者の相関について検討するとともに、小型で高効率なオゾン発生器の開発に関する基礎的研究を行っています。