古谷 栄光Eiko Furutani

教授|博士(工学)

[mail] furutani@eng.u-hyogo.ac.jp

電気電子情報工学科 電気工学コース
電気物性工学専攻 電力応用工学研究グループ

講義では,単に知識を教えるのではなく,身近なものとの関係や実際の利用事例などを紹介してイメージをもってもらうこと,また演習問題等をとおして実際に適用できるようになることを重視しています。研究では,医療に制御技術やシステム技術を適用して,患者や医師の役に立つシステムを開発することを目指しています.いままでに手術中の血圧制御システムや麻酔鎮静度制御システムの臨床応用に成功しています。

患者の状態を制御するシステムの開発

学べる内容・身に付くスキル

患者を対象としたシステムの開発をとおして,個人差などの誤差を含む実際のデータの扱い方や制御技術,AIなどの最適化技術などを学べます。

患者の麻酔状態や血糖値などを自動で調節するシステムを開発する研究を行っています。患者の状態変化を表す数式モデルを利用して,モニタから得られる患者の情報に基づいて,制御技術や最適化技術により薬の投与量を適切に調整する方法の研究を進めています。これにより,常に適切な状態に維持することで治療や手術時の患者の負担を軽減することができるとともに,自動化により医療スタッフの負担も軽減できることが期待されます。

複雑なシステムの数式モデル化

学べる内容・身に付くスキル

複雑なシステムの動作を表す数式モデルを作成することをとおして,時間によって変化するシステムの扱い方,システムの本質的な特性を抽出する方法,最適化技術などを学べます。

生体のさまざまな機能や再生可能エネルギーを含むエネルギーシステムなどの複雑なシステムを計算機で扱えるようにするためのモデルを作る研究を行っています。取り扱いの難しいシステムの時間的変化のデータをより適切に表せる数式等をシステム技術等を用いて導出します.これにより,計算機上にシステムを作ることができ,シミュレーションなどにより動作の予測や制御などの手法が開発できるようになります。また,「患者の状態を制御するシステム」の研究にも役立っています。