化学および関連産業における撹拌槽の設計・最適化を研究しています。理論と実践の融合を重視し、学生が実験を通して化学工学の原理を深く理解できるよう指導しています。 本研究では、ニュートン流体および非ニュートン流体など、さまざまな流体を対象に解析を行っています。そのため、私たちの研究グループは流体の特性理解と計測を重視し, Fluid measurement(流体計測)」という名称を用いています。
学生は非ニュートン流体の挙動を理解し、さまざまなインペラ形状を用いた粘度測定を学ぶことができる。実験の実施、データ解析、複雑な流体に対するレイノルズ数の応用など、実践的なスキルを身につけることができます。また今後、CADやAI支援による粘度測定についても一緒に学んでいきたいと思っています。
私の研究では、パドルインペラ、ピッチドブレードインペラ、アンカーインペラを含むさまざまなインペラ形状を用いた実験結果に基づき、非ニュートン流体のレイノルズ数を算出する式を提案しました。産業界では大型インペラが必要とされるため、今後は高粘度流体にそのようなインペラを用いた実験も行いたいと思っている。また、伊藤教授が提案する、AIを活用した非ニュートン流体の粘度を容易に測定できるシステムの開発にも参画したいと考えている。