本文へスキップ

木之下研究室です。

ドラフター、製図(2018.12.10)


(本田宗一郎のドラフター、本田宗一郎ものづくり伝承館)
最近は、というよりかなり以前から、製図をするのにドラフターを使わないようです。というよりドラフターを見たことがない機械工学科の学生も多いのじゃないでしょうか?

 兵庫県立大学の機械工学科では製図の授業で今でもドラフターを使って図面の授業をしています。これは誇れることだと思います。会社の人に「今でもドラフターを使っています」というと良い意味で関心して頂けます。ただ、ドラフターを維持するのは大変です。なぜなら、ドラフターはでかいです。置き場所に困ります。 今はPC教育も重要で、ドラフターとPCとどちらを置くか?となると間違いなくPCです。PCでCADソフトも動きますし、製図の講義もできます。ドラフターは基本的にドラフター以外の用途がないです。水平にして、作業台に使えますが、でかいので水平にするのも場所が必要という困ったものです。 これまでドラフターを維持して頂いた教員各位には頭が下がります。
 製図教育に関して、私は最初はやはり手を動かして書いた方が良いと考えています。いきなりCADだと、製図+CAD操作の2つを覚える必要があって、本来の製図の教育がおろそかになると考えています。またできれば方眼紙+定規よりも本格的なドラフターの方が、平行線や直角の重要性がわかって良いと考えています。

Kinoshita Labo.木之下研究室