高垣 直尚Naohisa Takagaki

教授|博士(工学)

[mail] takagaki@eng.u-hyogo.ac.jp

機械・材料工学科 機械工学コース
機械工学専攻 流体工学研究グループ

本研究室では、基礎的な流体力学の知識をもって、従来の機械工学分野の枠に囚われない(地球物理、化学工学、医学など他分野にまたがった)学際的で産学連携も視野に入れた研究に力を入れ取り組んでいます。大学の講義においては、流体力学の応用性の高さを伝えられるように心がけています。

台風の高精度予測と制御をめざして

学べる内容・身に付くスキル

誰も実現したことのない研究課題に挑戦できます。基礎的な流体力学の知識と流体計測技術、気象・海洋に関する知識が身につきます。再生可能エネルギー(洋上発電・風力発電・水力発電)や船舶に興味のある学生さんにとっては、大気・海洋に関する基礎知識と技術を身につけるまたとない場です。

台風の持つエネルギーは海面にかかる抗力により常に奪われ続け、海から台風へと供給される熱量が少ないと台風は減衰します。台風の進路は、主に気圧配置により決定され、その予測精度は向上しています。しかし、台風の強度予測は、直接観察が難しいことなどから、正確なモデルが確立していません。そこで、台風を模倣することが可能な日本唯一の大型の台風シミュレーション水槽(九州大学)を用いて、気液界面における運動量輸送や風波の測定・解析を行い、台風下の海面を通しての運動量の輸送機構の解明に取り組みます。さらに、ムーンショット型研究開発に参加し、2050年までに台風の制御(弱体化)が可能であるかどうかを調査検討します。

流体医工学

学べる内容・身に付くスキル

人体にかかわる流体の流れ(血流や呼吸など)に関する知識と、流動予測に関する技術が身につきます。

兵庫県の企業や病院と協力し、兵庫県立大学先端医療工学研究所における医療分野の応用研究を行っています。具体的には、無針注射器の流動特性の解明(最近のプレスリリース)や、骨髄内での薬物動態解明等の研究を行っています。また、新型コロナウィルスのパンデミックの際には、感染対策に絡んだ動画をYouTubeにて配信しております。新しい高性能マスクの開発にも取り組んでいます。研究詳細はこちら