新聞紹介記事
東北大金研 兵庫県大と協定 環境・省エネ向け素材開発
日刊工業新聞2011年3月25日(金)

【東大阪】東北大学金属材料研究所は4月にも兵庫県立大学と連携協定を結び、付属施設大阪センター (堺市中区)を「関西センター」に改称する。センター施設から事業期間の5年が経過するのを機に、関西地域での産学連携を拡大。 環境・省エネにつながる素材開発などを研究する「革新的グリーン材料設計分野」を新設し、計七つの研究分野でスタートする。 金属系新素材の研究成果を、関西地域の産業支援や人材育成に生かす。
記事内容
東北大学は兵庫県立大学のナノ・マイクロ構造科学研究センターと連携する。ニュースバル放射光施設(兵庫県上郡町)などを 利用した次世代省エネルギーデバイス向け超微細加工技術の研究、神戸市に設置される理研のスーパーコンピューター「京」を 活用した材料設計、金属ガラスを用いたインフラ向け構造材の創成などの分野で連携が期待できる。 東北大の金研大阪センターは2006年、大阪府立大学金属系新素材研究センターと連携して大阪府大に開設。金属加工などの 製造業が集積する東大阪市で相談窓口を設け、モノづくり企業との連携に取り組んできた。