公開講座情報

金属ガラスは、結晶構造を持たないアモルファス金属の一種で、高強度(強く)、低ヤング率(しなやかで)、高耐食性(錆び難い)、優れた磁気特性(高透磁率、低保磁力)など、従来の結晶材料に比べて優れた高機能特性を示すと共に、ガラス遷移温度(組成により100〜400℃程度)の温度領域で水飴のように大きな変形が可能なことから高精度・省エネ加工性を有する究極の金属として、多くの産業分野に応用が期待されています。本公開講座では、金属ガラスに関連した研究・開発・装置に携われている7名の講師により金属ガラスの基礎から実用化まで幅広い内容で、現在の金属ガラスに関わる取り組みをご紹介いただくとともに、金属ガラスの作製実習も行います。皆様の多数のご来聴をお待ちしております。。
【日 時】平成28年2月24日(水)第一部9:30〜12:45 第二部14:00〜16:50
【場 所】兵庫県立工業技術センター セミナー室 技術交流館2階
(神戸市須磨区行平町3-1-12)http://www.hyogo-kg.jp/access/
【受 講 料】無 料
【定 員】80名程度(ただし、実習は希望者のみ約10名)
【お申込み】受講申込書をこちらからダウンロードし、必要事項をご記入の上、以下までFAX又は電子メールで
お送りください。
・東北大学金属材料研究所関西センター兵庫オフィス
Tel/FAX:079-260-7209 もしくは E-mail:kansaicenter_hyogo@imr.tohoku.ac.jp
【プログラム】
1.第一部 講義・公園
あいさつ
9:40〜10:20「金属ガラスの最近の研究動向」 東北大学 加藤秀実
10:20〜10:40「溶射法を応用した急冷技術の展開」 吉川工業(株) 西浦祐輔
10:40〜11:00「粉末成形法による金属ガラス部材の成形技術」 ポーライト(株)島田 登
休 憩
11:10〜11:30「真壁技研における最近の急冷プロセス技術開発の取り組み」
(株)真壁技研 福田泰行
11:30〜11:45「急冷凝固装置と関連技術(仮)」 日新技研(株) 谷路正広
11:45〜12:00「アーク溶解炉の紹介」 大亜真空(株) 亀山元弘
12:00〜12:40「金属ガラスの若返りによる機能改善」 東北大学 才田淳治
あいさつ 日本材料学会金属ガラス部門委員会 委員長 才田淳治
12:40〜14:00 昼休憩 (第35回金属ガラス部門委員会 12:45〜13:10)
2.第二部 実習内容説明・実習
14:00〜14:40 実習内容説明 「金属ガラス・アモルファス合金の作製と加工」 東北大学 網谷健児
14:40〜16:40 実習 (定員約10名)
金属ガラス・アモルファス合金のリボン・棒材の作製と観察
(単ロール法や傾角鋳造法による試料作製や断面観察を予定)
≫PDF版のプログラムはこちらからダウンロードできます。