公開講座情報

金属ガラスは、結晶構造を持たないアモルファス金属の一種で、高強度(強く)、低ヤング率(しなやかで)、高耐食性(錆び難い)、優れた磁気特性(高透磁率、低保磁力)など、従来の結晶材料に比べて優れた高機能特性を示すと共に、ガラス遷移温度(組成により100〜400℃程度)の温度領域で水飴のように大きな変形が可能なことから高精度・省エネ加工性を有する究極の金属として、多くの産業分野に応用が期待されています。本公開講座では、部材に金属ガラスを応用する際に重要となる疲労についての講義と、装置メーカーから急冷凝固プロセスへの取り組みをご紹介いただきます。また、金属ガラスの断面観察を身近な器具で始める方法について実習を通してご紹介いたします。皆様の多数のご来聴をお待ちしております。
【日 時】平成29年3月3日(金)13:20〜17:50
【場 所】兵庫県立工業技術センター 本館2F セミナー室3
(神戸市須磨区行平町3-1-12)http://www.hyogo-kg.jp/access/
【受 講 料】無 料
【定 員】30名程度(ただし、実習は希望者のみ約10名)
【お申込み】受講申込書をこちらからダウンロードし、必要事項をご記入の上、以下までFAX又は電子メールで
お送りください。
・兵庫県立大学ナノ・マイクロ構造科学研究センター
Tel/FAX:079-267-4916 もしくは E-mail:neas1@incub.u-hyogo.ac.jp
【プログラム】
第一部 講義・講演
あいさつ 兵庫県立大学ナノ・マイクロ構造科学研究センター センター長 山崎 徹
13:20〜14:20 「金属ガラスを使う上で必要となる代表的機械的性質について」
宇部高専 藤田和孝
14:20〜15:00 「高圧ガスアトマイズ法による急速凝固粉末の展開」
真壁技研 真壁昌宏
第二部 実習
15:10〜15:50 「金属ガラス・アモルファス合金の作製と加工(実習内容説明)」
東北大金研 網谷健児
15:50〜17:50 実習(定員約10名)
金属ガラス・アモルファス合金のリボン・棒材の作製と観察
(身近なもので始める組織観察)
≫PDF版のプログラムはこちらからダウンロードできます。