研究グループの紹介
金属ガラス研究グループ
Materials Processing for Metallic Glasses

正橋 直哉 (まさはし なおや) |
||
教授 | ||
東北大学教授 兵庫県立大学客員教授 |
||
専門分野 | 構造・機能材料、金属物性(相変態、状態図)、材料加工・処理 (接合, 表面改質) |
---|

網谷 健児 (あみや けんじ) |
||
准教授 | ||
東北大学特任准教授 兵庫県立大学客員准教授 |
||
専門分野 | 非平衡材料 |
---|
研究紹介
金属ガラスはアモルファス合金の一種で、従来の結晶性金属材料の特性を凌駕する機械的性質を示し、耐食性や電磁特性などの材料機能性に優れています。従来のアモルファス合金との違いは、比較的ゆっくりした冷却速度(〜0.01℃/秒)で冷却しても非晶質構造が得られる点にあり、そのため種々の冷却固化プロセスを用いて成形できる点にあります。鋳造や射出成形によるバルク素材の成形や超精密造形加工が可能であり、溶射による製膜も可能です。また、金属ガラスは非晶性ポリマーや酸化物ガラスと同様にガラス遷移に伴う粘性流動現象を示します。この粘性流動を利用して、粉末の固化成形やナノインプリントに代表される超精密微細加工が可能です。そこで、上述の材料特性と成形加工特性とを組み合わせると、従来では考えられなかった製品設計、ものづくりが可能になります。21世紀に期待される材料として、東北大グループが世界の材料開発研究をリードしてきており、 実用化研究においても世界に先駆けた開発研究が期待されています。当研究グループでは、こうした金属ガラスの実用化、企業化に重点を置いた開発研究および研究開発支援を行っています。
キーワード
金属ガラス、アモルファス合金、機能性材料、 ナノ・マイクロ加工